2008年10月07日

そもそも…。

あんな広大な土地のあるアメリカで、なんで不動産の価値が上がるのか?

と、言う話からAIGグループから切り離されたアリコの悲劇が始まる。

悲劇と言っても、直接契約者が被害をこうむるとは到底思えないのですが、不安に思う気持ちは当たり前のように着いてくるでしょう。

話しかわって、富裕層にお金を貸しまくってマーケットを真っ黒にしてしまった銀行は次に低所得者をターゲットにするのである。

頑張ってローンを組んで持ち家にすれば、将来、ごっつい資産になりますよ!

夢に見ていたマイホーム。

喰いついても仕方がありません。

城を構える事が美徳という風潮は先進国ではあたりまえのようです。

さて、そんな甘い話を持ちかける銀行から莫大な借金を背負わされた低所得者。

ここで注意しないといけない事は、ローンの返済が残っている持ち家は資産では無く、単なる負債です。

ネットCafé難民より危険かもしれません。こっちはプラマイゼロです。

そして短い年数だけ固定の変動金利でローンを組みます。

最初はアパートの家賃程度ならと・・・

毎月の返済額はある日、ドンと跳ね上がります。

返せない。

普通です。

ではその債務はどこにあるのか?

価格の下がった元マイホーム。

さて、投資家。

100万円を運用して何年か後に増やしたい!

そして、証券会社。

100万円が一年で110万円になる運用がありますよ。

で、その儲け分の10万円は誰が払うのか?

低所得者が汗水垂らして利息を10万円以上払います。(利率はあくまで例です)

お金持ちの更なる金儲けの為に・・・。

そしてギブアップ。

アメリカも公的資金を投じます。

表向き反対したほうが好感度がアップするので下院で否決されましたが、世界のリーダーはそんな眠たい事を言っている場合ではない。結局上院で可決。茶番。

で、全然足りない。

ついでにAIGもサブプライムの余波を受ける。

日本でガンガン儲かっているアリコを売る。

トカゲの尻尾。

と、まったく私個人の勝手な見解です。

アリコの社員や代理店は大変だ。

重複しますが、今までの契約者は気合入れて保護されますので動揺をしないでいいと思います。

これからは日本でお金を回す『蟻子』とかに改名してくれたら嬉しいところです。

さて本題。

投資にはリスクが付きまといます。

それを知って下さい。

銀行が貸してもいいよ!と言う金額とローンを組んでもいい金額は全然違います。

銀行はお金を預ける(←仕入れ業者)ところではなく借りる(←クライアント)ところです。

その接客態度が逆転しているところがツボです。

最近沖縄に上陸したフラット35なんて固定金利で低金利時代には良いと思いますが、なぜ35年もお金を借りないといけないのか?
35年後、やっと自分の持ち家になったボロボロの家に資産価値はあるのか?
退職してまでローンなんて払えるのか?
退職金はローンの完済のためではなく、老後の生活資金ではないのか?

なんでもパンフレット見て安易に人生での最大級な買い物をするべきではありません。

だから、賃貸がいいともいいませんが・・・

固定金利がいいのか?
変動金利がいいのか?
元利金等返済がいいのか?
元金均等返済がいいのか?
繰上げ返済がいいのか?
ローンの借り換えがいいのか?
あえて据え置きがいいのか?

人それぞれですけど。

まぁ、私は「賃貸派」であり「キャッシュッで変えるなら持ち家派」ですが。

アリコがどこに買収(引き受け)されて復活していくか今の所知りえませんが、骨太な私好みな保険会社に生まれ変わる事を祈りつつ・・・

完全に酔っ払ったのでそろそろ寝ます。


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Posted by 脱力FP福田 at 02:50 │ファイナンシャルプランナー